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お気楽アナログ道~懐かしの70年代ヘッドアンプSONY HA-55♪

ここ最近、小生のオデオ弄りの矛先はお気楽なアナログへと向いている。

小生の場合、“アナログ”といっても、最先端のスーパーアナログをギンギンに鳴らすでもなく、ビンテージの名器たちを朗々と鳴らすことでもない。お気楽に、肩肘張らずに、かつての日本のオデオ黄金時代~70年代、オデオ小僧の誰もが経験した“アナログ”を再認識/追体験してみよう、というものである。

そんな訳で、今回入手したのが、1976年発売のヘッドアンプ、ソニーの「HA-55」。当時、47,000円と比較的入手しやすい価格と、ハイコストパフォーマンスで数々のオデオ賞を受賞した製品である。実際、かなりの数が市場に出たようなので、ご来訪の読者諸氏も使われて経験があるのではないだろうか。

当時はアナログ全盛期、プレーヤーもフォノイコ、昇圧トランス、ヘッドアンプなどの周辺機器も数多くのメーカーから無数に販売されており、オデオ小僧にとっては天国のような時代であった。

現在では、そこそこ名の通ったメーカーのフォノイコやトランスなどは、オデオバブルのためか、何十万、場合によっては百万単位の信じられないプライスタグを付ける機種が多いが、70年代は5万円前後ぐらいで、実に多彩で優秀な製品が多数存在していた。

例えば、小生が当時愛用した製品で思いで深いものを挙げると、テクニクスSH-305MC(昇圧トランス)、デンオンAU-340(昇圧トランス)、オルトフォンT-30(昇圧トランス)ヤマハHA-1(ヘッドアンプ)など、どれも中堅クラスの製品にもかかわらず、非常に高品質のサウンドを提供してくれた。

そして、以前、拙ブログで紹介したデンオンHA-1000や今回のソニーHA-55も、そんな70年代中期から後期にかけて世に出た、中堅ヘッドアンプの代表的な製品である。

HA-55の中古相場は、だいたい1~2諭吉ぐらいか。ソニーというブランドの人気のなさと、現在ナログを嗜んでいる熱烈なアナログファンが食いつかない価格帯の製品故か、非常にお買い得価格のヘッドアンプだ。サウンドクオリティでは現行10諭吉オーバーの製品に決して引けを取るものではない。

イメージ 1

どうだろう、現代でも立派に通用するシンプルで洒落たデザインである。淡いシャンパンゴールドのフロントパネルにガンメタリックの筐体、左右のパネルはなんとビビッドなオレンジにカラーリングされている!さすがはソニー!デザイニングにおいては、当時の同業他社よりも頭ひとつ抜きん出た感のある巧みさだ。

入力インピーダンスは3オーム、40オーム、PASSの3段階に対応しており、幅広いカートリッジとの組み合わせが可能だ。音質はソニーらしい透明感に富んで切れ味の良いハイスピードサウンドだ。どっしりピラミッドバランスのノスタルジックなアナログサウンドというよりも、どちらかと言えば、現行アナログ機を彷彿とさせる鮮明なサウンドデザインだ。

先般入手した、デンオンHA-1000がどちらかというと、上下のレンジを欲張らず、どっしりゆったりの典型的なアナログ基調の音質だったので、このHA-55の見通しの良い鮮鋭感は、対照的で味わい深いものである。

オーディオの足跡HPより抜粋


SONY HA-55 \47,000(1977年頃)

MCカートリッジ用のヘッドアンプ。

ヘッドアンプ初段に超ローノイズLECトランジスタを採用し、差動回路で構成しています。また、電源部はアンプの安定化と低域セパレーションの向上を図るため、FETバッファ電源を採用しています。

MCカートリッジの適正負荷抵抗が選択できる入力インピーダンスセレクターを搭載しています。
MM型カートリッジもダイレクト接続できるPassポジションを搭載しています。

<定格>

型式 ヘッドアンプ
周波数特性 6Hz~500,000Hz +0 -1dB
利得 27dB
入力換算雑音 -157dBV(RIAA+IHF-Aカーブ)
高調波歪率 0.003%(1kHz)
許容入力電圧 12mV
入力インピーダンス 25Ω、100Ω
消費電力 7W
外形寸法 幅135×高さ80×奥行345mm
重量 3.2kg



イメージ 2

さて、SONY HA-55で聴く今宵の1枚は何にしよう。

HA-55の清らかで優しい味わいにフィットしたレコード・・・・そうだ、ロージーを聴いてみよう!

『SINGS THE MUSIC OF HAROLD ARLEN』ローズマリー・クルーニー(1983年)

ロージーことローズマリー・クルーニーが歌うハロルド・アーレンの作品集である。癖のない耳馴染みの良い歌声は、白人女性ジャズヴォーカリストのなかでもピカイチだ。特にしっとりとした雰囲気のバラードは秀逸、小生のリラックスタイムには欠かせない歌手の一人だ(笑)

ロージーは1945年にデビュー、50年代に磐石の人気を得るも、神経衰弱、うつ病、そして薬物依存で一時期芸能活動から遠ざかる。その後、70年代後半に復帰、後年はコンコード・レーベルを代表する女性ヴォーカリストとしてジャズスタンダードにスポットを当てた数々の秀作を残した。2002年肺がんによりこの世を去る。ちなみに彼女、売れっ子ハリウッド俳優のジョージ・クルーにーの叔母にあたる。

1987年にリリースされた『Sings Ballads』は、その録音の良さから、オデオ誌やオデオ評論家のテストディスクとして頻繁に使われた。小生も一時期、ヴォーカルのテストディスクとしてよく聴いたものである。スタンダード系バラード好きで未聴の御仁には、是非おススメしたい1枚だ。

このハロルド・アーレンン集もなかなかのものだ。情感タップリに歌い上げるのだが過度な個性で聴き手を惑わすことなく、若かりし頃の透明感も兼ね備えた、表情豊かな歌いっぷりである。この透明感はHA-55の持つ特質とクロスオーバーするもので、ロージーの歌声を更に清廉に美しく聴かせてくれる。

しかし、本当に70年代のアナログは、お気楽で楽しい!

飲み代1~2回分で、オデオ黄金時代のアナログが存分に味わえるのだからタマラナイ(笑) 古今東西のアナログ名器をご愛用の読者諸兄! 安価だからと、この時代の中堅クラスの製品をバカにしないで欲しい。そして、是非一度、その耳で、確かめていただきたい。当時では気がつかなかった新しい発見があるかもしれませぬぞ!

コメント

コメント(20)
No title
see*5*75*6さん、こんばんは♪

>重厚で肉厚な見た目にも訴えるようなプレイヤーが欲しいですね。
定番といえば定番ですが、ヤマハGT-2000かGT-2000Lアタリが狙い目ではないでしょうか。外部強化電源やインシュレーター、ターンテーブルシートなどアクササリーも豊富ですからね。

CPの高さでは国産機随一でしょう。重量30kg近い弩級の筐体も満足度が高いです。あっ!良く寝てしまうならオートリフタ付きの2000Lのほうが良いですね(笑)☆~(^-゜)v

なめちゃん仙人

2011/11/11 02:04 URL 編集 返信
No title
ぶにゃんさん、こんばんは♪

>いわゆるアナログではSONYの音が好きだったんですね
ならば、このHA-55狙い目ですよ!アキュのMM入力につないで使えます!

>・・・と言いつつも、アナログプレーヤー今は休止中です♪^^爆
プレーヤーとヘッドアンプ、まとめてオクポチしちゃいましょう(笑)
何故か、最近、程度の良いアナログプレーヤーが数多く出品されてますねぇ~♪
なんなんでしょうねぇ~☆~(^-゜)v

なめちゃん仙人

2011/11/11 02:08 URL 編集 返信
No title
izumiktaさん、こんばんは♪

>この製品は当時は高級機種だったはずでは????
当時、ソニーのヘッドアンプのラインナップはHA-55と弟機のHA-50の2種類でしたので、ソニーとしては最上位機種でしたね。貨幣価値が今と違いますが、4.7諭吉ならば、そこそこの値段だったのでしょうか。80年代に入ってソニーはヘッドアンプから昇圧トランスへと製品開発の舵を切ります。そういう意味では、HA-55は貴重な存在なのかもしれません。

>私も隠し持っているくらいですから
そうなんですか!!隠し持ってるぐらいですから、費用頻度も少なく程度も良いのでしょう♪
いやいや、izumiktaさんは他にもいろいろ逸品を隠し持っていそうですね(笑)ヽ(^О^)ノ

なめちゃん仙人

2011/11/11 02:20 URL 編集 返信
No title
HA-T1こないだY!オク5諭吉だった

4年周期ぐらいでしか遭遇しない(ちゅド━(゚Д゚)━ン!!

大王

2011/11/11 06:43 URL 編集 返信
No title
Zジジイさん、こんにちは♪

>私も若い頃は 昇圧トランスやヘッドアンプが欲しかったものですが・・・・・
小生も当時買えなかったものを懐かしむ意味合いから入手しているきらいがあります。海外のビンテージ系と異なり、国産のエントリー~ミドルレンジの製品は、中古価格がこなれてますからね!

>で、こちらもローズマリー・クルーニーとは・・・
偶然とは怖いものです(笑)
Zジジイさんとは見えない“赤い糸”で結ばれているのでしょうか(爆)\(≧∇≦)/

なめちゃん仙人

2011/11/11 13:14 URL 編集 返信
No title
たもchanさん、こんにちは♪

>ただ、たまにはデジタルもお願いいたしますぅ~。。。(涙。。。
デジモノが続いたので、チョイと一息です(笑)次はプリネタで行きましょうかねぇヽ(^О^)ノ

>それにしてもやっぱ「お気楽」って呼べないレベルのようですぅ~(笑)
いえいえ、たもchanさんのPCオデオよりは安上がりだと思いますよ(笑)

>コチラのローズマリーさんは「かもなまいはうす」収録でしょうか??^^
ハロルド・アーレンではなく、ロス・バグダサリアンとウィリアム・サローヤンの手による楽曲なので、残念ながら収録されておりません。たもchanさんロージーに目覚めましたかぁヽ(^О^)ノ

なめちゃん仙人

2011/11/11 13:30 URL 編集 返信
No title
くぅ~さん、こんにちは♪

>HA-55はご近所さん宅でしっかり活躍していますので
デッドストックで入手されたというHA-55ですよね!記事拝見いたしました。

今や「デジタルのソニー」になってしまいましたが、当時は「アナログのソニー」という顔も持っており、80年ごろまではトーンアームやターンテーブルなど多数のアナログ製品を世に送り出してました。再びソニーブランドでアナログにもチャレンジして欲しいですね☆~(^-゜)v

なめちゃん仙人

2011/11/11 14:04 URL 編集 返信
No title
おやじsp.さん、こんにちは♪

>小振りなフェイスのわりに、奥行きはアンプ並にあるんですよね。
そうですね!ダックスフンドのような胴長ヘッドアンプでした(笑)

ヘッドアンプや昇圧トランスを変えることで、カートリッジ交換とは異なる音色の変化を、お手軽価格で楽しめるのがタマリマセンね(笑)☆~(^-゜)v

なめちゃん仙人

2011/11/11 14:10 URL 編集 返信
No title
絵里奈さん、こんにちは♪
シンプル・イズ・ベストの代表のようなすっきりフェイスです(笑)
「こてこてソース系」より「すっきり醤油系」のフェイスが魅力的ですね(爆)

「Moon River」、よいですね!秋の夜長には、しっとりバラードが似合います)☆~(^-゜)v

なめちゃん仙人

2011/11/11 14:14 URL 編集 返信
No title
さぶちゃん大王さま、こんにちは♪

>HA-T1こないだY!オク5諭吉だった
ほうほう!それは気づきませんでした!!珍しいですねぇ~

5諭吉は・・・・微妙なところですねぇ(笑)(= ̄▽ ̄=)

なめちゃん仙人

2011/11/11 14:16 URL 編集 返信
No title
とうとうPL-70買ってしまいました。音以上に物欲が満たされる本体のあまりの美しさというか、日本美にとても幸せな状態です。音は修行中ですが、なんともなぜか癒されるものですね。

gao*ao*2*01

2011/11/11 20:59 URL 編集 返信
No title
仙人様、こんばんは。

ほーつ…なんともガジェット感の良い製品ですね。
私も昇圧トランスを手に入れたいなぁと思う今日この頃。
そして、あのアンプを手放そうかなぁ…なんて。
最近すっかり機器の整理に熱心な私でした(笑)

Nally

2011/11/11 22:04 URL 編集 返信
No title
gao*ao*2*01さん、こんばんは♪
PL-70導入、おめでとうございま~す\(^O^)/コレで、小生とは同志ですね(笑)

木目の美しさは日本ならではの美的感覚~GT-2000などライバル機を比べてもピカイチの仕上がりだと思います。後は、拙ブログで紹介したSUSターンテーブルシートなどさまざまなアクセサリーやアナログ周辺機器で音の変化にチャレンジしてみてくださいねー☆~(^-゜)v

なめちゃん仙人

2011/11/12 01:02 URL 編集 返信
No title
Nallyさん、こんばんは♪
スイッチの感触とかも、かなりNallyさん好みの“ガジェット感”だと思いますよ(笑)

Nallyさん宅は、プレーヤーも強力なので、トランスもそれなりのモノをチョイスしないとバランスが取れないですよねー!さてさて、何をご検討されているんでしょうかぁヽ(^О^)ノ

>あのアンプを手放そうかなぁ…なんて。
“あの”とは・・・まさかMFではないですよね、、、タマちゃんですか!? ということは、いよいよク●ルのパワーがやって来る!!ということですねぇ~\(≧∇≦)/

なめちゃん仙人

2011/11/12 01:08 URL 編集 返信
No title
いいものをゲットされましたね。
エスプリも含め、あのスイッチの形状がとても好きでした。
ソニーもアナログ復活してくれないかな!?

stealth F19

2011/11/12 02:19 URL 編集 返信
No title
こんにちは~。

存在感のあるヘッドアンプという印象ですね~。

私は、プリメイン・オンリーの時代が長かったので、ヘッドアンプというと“内臓”のイメージがあり、外付けはトランスにいきたくなります。
内臓といっても、さすがにアキュ、ラックスのヘッドアンプはそこそこですが、やはり独立してくつられたものには格別のアドバンテージがあるのでしょうね。(*^-^*)

たっちん

2011/11/12 10:09 URL 編集 返信
No title
はじめまして

お名前はいたるところで拝見しております。
昨晩ウチのレコードラックを整理していたら、ローズマリーのレコード2枚有り、一枚はご紹介されている盤でした。
プレーヤーとセットでZジジイさんに進呈いたしましょうか(爆
お気に入り登録させて下さい。
また覗かせて頂きます。

だいくみや

2011/11/12 10:23 URL 編集 返信
No title
stealth F19さん、こんばんは♪

>エスプリも含め、あのスイッチの形状がとても好きでした
そうそう、あの精緻な雰囲気!!見た目も良し、操作感も良しのスイッチでした。HA-55と同年代の薄型プリアンプTA-E88など、実に素晴らしい出来でした。

ホント、アナログやアンプ等、できればESPRITブランドを復活させて欲しいですね☆~(^-゜)v

なめちゃん仙人

2011/11/13 01:17 URL 編集 返信
No title
たっちんさん、こんばんは♪

>ヘッドアンプというと“内臓”のイメージがあり、外付けはトランスにいきたくなります。
なるほどなるほど!市場での絶対数も、ヘッドアンプに比較してトランスのほうが多いですね。まぁ、サンスイプリのようにトランスを内蔵して昇圧しているものもありますが少数派でしょう。

HA-55クラスのヘッドアンプや昇圧トランスならば、現在でも十分楽しめる音質なので、試していただきたいですね。中古価格もエントリークラスのカートリッジを買うぐらいの金額で手軽に入手できますからね!☆~(^-゜)v

なめちゃん仙人

2011/11/13 01:23 URL 編集 返信
No title
だいくみやさん、こんばんは♪
はじめまして!ようこそ、おいでくださいました\(^O^)/

小生も、だいくみやさんのHNは良く見かけておりました。確か、Zジジイさんのご近所さんなんですよね(笑)\(≧∇≦)/

>プレーヤーとセットでZジジイさんに進呈いたしましょうか(爆
どうも、アナログをやりたいようなモゾモゾしたとところがZジジイさんにはあるので、進呈して強引にアナログ天国に引きずり込みましょう(爆)(≧▽≦)人(≧▽≦)ノ

こちらこそ、今後とも、よろしくお願いいたしますヽ(^О^)ノ

なめちゃん仙人

2011/11/13 01:30 URL 編集 返信
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