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ステンレス(SUS304)ターンテーブルシートの魔力♪(アーカイブ)

ステンレス(SUS304)ターンテーブルシートの魔力♪

3月9日以来、ほぼ一ヶ月ぶりのオデオ記事である。

東日本大震災が発生した3月11日以降、仕事上の緊急の対応に追われ、また、計画停電など電力事情の不安要素も重なったため、拙宅のオデオ部屋はブレーカーを落とし完全に封印された状態となっていた。

何とか年度末を乗り越え、気温の上昇に伴い、ここ数日は停電も見送りとなっているので、ボチボチ、オデオ稼動させ、「お気楽アナログ道」の主人公PL−7Lのその後について書いてみようと思う。

久々に灯とともしたオデオ部屋は、あのオデオ中古ショップ独特の匂いが立ち込めていた。中古店に良く出入りしている方ならわかるだろう・・・・そう、あの何とも言えぬ機会臭である(笑)

拙宅のオデオは、国産機を除くほとんどが常時通電の機器で、一度電源をOFFにして長期間通電しないとお話にならない音になってしまう。ワディアの取扱説明書には「機器の本来の性能を発揮させるため電源は切らないで欲しい。通電したままでも20年間は動作保障する」ような記述すらある。

確かに、久々に聴くマークレビンソンやクレル、ゴールドムンドのプリアンプ群、ワディアやマークレビンソンのDAC群等は、伸びやかさに欠けナローレンジで、とても聴けたものではない。

まぁ、今回のテーマはアナログプレーヤーのPL−7Lなので問題ないのだが・・・もちろん、PL−7Lは電源スイッチもあり、常時通電でもない。一ヶ月前同様、静かでワイドレンジ、解像度の高い音を聴かせてくれた。

先般のPL−7Lの記事で、その音質向上のテーマとして「剛性感の高いターンテーブルシートやディスクスタビライザーの導入」と記述した。今回は、そのターンテーブル周りを強化して、PL−7Lの潜在能力を掘り起こしてみたい。

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PL−7Lのアルミ製ターンテーブルは、直径36cm、重量3.3kg、慣性質量655kg-cm2という相当しっかりとした質量のターンテーブルが標準装備されているが、最高水準のプラッターと比較すると、まだまだ心許ないと言わざるを得ない。

写真のとおり、裏側を見ると、同心円状にダンプ材を張り込むことにより、鳴きを抑え共振を低減させる処理が施されている。限られたコストの中で良く工夫されたプラッターではあるが、ここでは、さらにマスを増やすことにより、より強力なターンテーブルへと進化させたい。

本来であれば、オリジナルのターンテーブルの代替に、ワンオフで強靭無比なプラッターを特注製作するのがベストであるが、それはどう見ても「お気軽アナログ道」の領域ではないだろう(笑)

そこで、初手として考えたのが、ターンテーブルシートの強化である。標準装備のゴム製シートは適度な粘性があり、金属の鳴きを巧みにコントロールしているが、音質の面からはベストと言いがたい。PL−7Lの弱点〜低域のモヤッとした不明瞭な感じは、このシートの固有音の可能性もある。

拙宅では、これまで、強化ガラスやクロスカーボン、砲金、クロム銅、コルク、革系といった様々な素材のターンテーブルシートや、オーディオテクニカのバキューム吸着型ターンテーブルシートなどを使ってきた。

反りのあるレコード再生や安定的なトレースを考えると、オーディオテクニカの吸着型は理想形に近いのだが、操作性の悪さと、エッヂゴムの劣化により完全吸着時間が20分程度になってしまっている。従って、今回は全く新しいターンテーブルシートを検討することにした。

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そこで、チョイスしたのがコレ!! ステンレス(SUS304)無垢材から削り出したターンテーブルシートである。サイズは直径294mm(レコードが乗る部分は290mm)、外周部厚さ8.0mm、重量3.6Kgという重量級だ。ターンテーブル(3.3Kg)より思いのだから驚きである。

このターンテーブルシートは、外周部から内周部にかけて高低2mmの微妙な「テーパー加工」を行っており、レコードを置いてスタビライザーを乗せると、レコードがステンレスのスターンテーブルシートに密着する仕組みになっている。これまた重量級のスタビライザーを組み合わせることで、密着度を高めることが可能だ。

当初は、「 Y31 project 」オリジナルの砲金製テーパー付きターンテーブルシートにしようかとも思ったが、かつての経験から砲金特有の甘さ(緩さ)がPL−7Lには合わないのでは、と思い、オクで目に留まったこのステンレス製ターンテーブルシートを導入することにしたのだ。

ご覧の通り、非常に精巧につくられており、その平滑性は素晴らしいものだ。旋盤職人の心意気を感じさせる逸品と言えよう。テーパーのつけ方は見事としか言いようがない。片手でも持てるようハンドルまで付属されており、操作性も抜群だ。ステンレス無垢材の艶かしい輝きが所有欲を満たしてくれる。

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前述したように、このターンテーブルシートは2mmのテーパーが付けられているため、レコードを載せた後は何らかのスタビライザーでシート面にレコードを圧着させねばならない。200gクラスの重量盤をも圧着させることを考えると、スタビライザーには最低でも1Kgの重量が必要であろう。

そこで、小生がチョイスしたのが、ターンテーブルシートと同様、ステンレス(SUS304)無垢材から削り出した、その名も「Ωスタビライザー」というディスクスタビライザーだ。

直径76mm、高さ48mm、重量1.7kgと、こちらもかなりのヘビー級。メーカー市販製品では見かけないほどの超重量級である。スピンドルホールには7mm位の穴が設けてある。片手で持ち上げると、もの凄い重みを手のひらに感じる。落とさないよう、取り扱いは要注意だ。

これは、ターンテーブルシートとは異なるところから入手。こちらの平滑性も精緻で、ターンテーブルシートの上に乗せると、まるで吸い付くかのようにピタッ!と接合する。スピンドルホールへの装着感も良好、PL−7Lにジャストフィットである。

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早速、PL−7Lに実装する。ターンテーブルにあつらえて作ったかのように、ピタッ!と接合した。実に見事な密着感である。スタビライザーを載せると、ターンテーブル、シートが三位一体、一つの塊になったような調和を感じる。

アルミ製ターンテーブル+ステンレス製ターンテーブルシート+ディスクスタビライザーの合計重量は8.6Kgと、かつての国産大型アナログプレーヤー並みの重量となった。

かなり重量が増したので、PL−7Lのモーターが大丈夫かと不安になったが、瞬時に定速となる立ち上がりの速さで、ストップに伴うブレーキの効きも問題ない。駆動力の点で、まだまだ余力のありそうな感じだ。相当強力なモーターなのだろう。

また、ステンレスとアルミニウムという二つの異なる素材を組み合わせることにより共振防止の効果もある。ターンテーブル単独では、指で叩くとカンカンと鳴るが、ステンレスシートと組み合わせると、叩いてもコッコッという感じで響きが残ることがない。

このアルミ+ステンレスの組み合わせによるプラッターは、米国の高級ターンテーブルメーカー「VPI」でも同社のプレーヤーに搭載されており、その共振防止の効果の程は実証済みである。

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早速試聴。試聴ディスクは 「My One & Only Thrill/メロディー・ガルドー」。拙ブログのCDシステム試聴記では、頻繁に登場する拙宅試聴ディスクの筆頭である。今回はEUR盤(レーベル:Ucj)のLP盤を、デビューアルバム「Worrisome Heart」のEUR盤(レーベル:Universal) と一緒に入手した。

再生系システムは、PL−7L+AT−F3 ⇒ アキュフェーズC−280(フォノイコとして使用) ⇒ マークレビンソンNO.38SL ⇒ アキュフェーズM−1000 とした。

ノーマルのPL−7Lでも静かな(SN比の良い)プレーヤーだと思ったが、その静けさが桁違いだ。曲間のサーフェイスノイズが小生が聴く音量では無音に近いほど抑えられる。従って、ディスクに収められている非常に細やかな表現、音のニュアンスまで聴き取ることが可能となる。ステンレスターンテーブルシート+ディスクスタビライザーの効果は抜群と言えよう。

メロディ嬢のヴォーカルは、より深みを増し艶かしい。ステンレスという素材から、若干クールな響きが付加されるのではないだろうかと危惧していたが、そんなことは全くない。むしろ、温度感が上昇したようにヴォーカルの濃密さが増す。

全体にぐっと重心の下がったサウンドである。高域方向へのヌケも幾分上昇し、フワッと包み込むようなヴォーカルのエコー感も、より広がりを感じさせるものだ。しっとり濡れたような潤いのあるメロディ嬢のヴォーカルを、余すところなく聴くことができる。

この表現は、50万前後の現行アナログプレーヤーに匹敵する再現性ではないだろうか。

ステンレスターンテーブルシート+ディスクスタビライザーだけで、これほどクオリティアップが図れるとは想像もしなかった。やばり、PL−7Lの高い潜在能力が、ターンテーブルを強化することによって開花したのだろう。

このレベルならば、カートリッジをアップグレードしても十分対応できそうな感じである。当面は、この状態を更に聴きこんで、PL−7Lの再生能力を探りたい。その後、カートリッジの変更など次にフェーズへと進みたいと思う。
コメント(48)
 
 
こんばんは〜。

本格的にオデオ活動も再開ですね。(*^-^*)

そろりそろりの復活滑り出しにしては、いきなりの重量級metalシート&スタビ。これはとても「お気楽アナログ」の枠には収まりませんね。(笑)

静かなブームの金属製のタンテシートに関しては賛否があるようですが、こちらでの結果は上々のようですね。

写真にある録音の新しいメロディ・ガルドー嬢のレコードなど、厚みがあって鮮明な音が聴けそうです。w(^▽^)w
2011/4/7(木) 午前 3:36 ¤¿¤äÁ¤ó
¡­饢\¤\³\ó
おっはようございますぅ〜♪

ん??メロディ嬢のレコードですか??
まずはオデオ活動始動ですねっ☆

そしてゴッツイカタマリですよねぇ、、
ボクのようなCD世代には、そのような重みがモーターが火を噴く原因ではないかと心配になってしまいますf ^^;
CECのベルトドライブのCDPなんて、毎回ドキドキしてました(汗、、、
ウチではまず、そんなテーブルが似合うプレイヤーから用意しなければっ、、

ただそういったゴッツイモノって、見てるだけでもうっとりしますねぇ*^^*
ボクとしては、若干クールな感じがほしいかもしれません・・・
あ、わかりません、、f ^^;
2011/4/7(木) 午前 5:46 Ãˤ¦¡­«\掠\­
Yahoo!\¢\¡ø·¿¡¼
綺麗なターンテーブルシートとスタビライザーですね。
キャビネットとターンテーブルが大きいから
全体の見た目もバランスが良くなりますね。
このサイズの物をKP-9010等に使うと見た目のバランス感覚は
おかしくなりそうです。
とは言え記事を見ると自分のKPでも試してみたくなりますが
先立つ物もなく拝見するだけで満足することにします。
2011/4/7(木) 午前 7:06 ¹¬¤»¤¦Éõ¤¤ǭ
¡­饢\¤\³\ó
M氏渾身のSUSテーパーシートですね^^

コレで解像度がググーンっとUPするのは間違いないです。
わたくしAℓ独特の音に少々参り気味なのですが、P3では重すぎ注意
だったので我慢しているところです(汗

これで、ビクターL1000なんぞ使うと涙チョチョ切れること請け合い!!

とっても置き楽とはおもえないサウンドを堪能してくだしゃい(爆
2011/4/7(木) 午前 7:22 ¤µ¤֤Á¤ã¤ó
 
 

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