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マークレビンソンの血脈、プロシード♪(アーカイブ)

マークレビンソンの血脈、プロシード♪

今や世界的なオーディオメーカーへと成長した「マークレビンソン」ブランドではあるが、そもそものスタートは、ミュージシャンでもありレコーディングエンジニアでもあったマーク・レビンソン氏が1972年に立ち上げた小さなオーディオ工房「M.L.A.S.(Mark Levinson Audio Systems)」が始まりであった。

その後、マーク・レビンソンはM.L.A.S.を離れチェロ社を設立した。
M.L.A.S.は、1985年にマドリガル・オーディオ・ラボラトリーズ(Madrigal Audio Laboratories)を発足、「マークレビンソン」ブランドの機器製造を受け継ぎ、今に至る。

と、ここまでは、マークレビンソンの簡単なおさらい。

さて、この「マークレビンソン」ブランドを擁するマドリガル・オーディオ・ラボラトリーズが、
「プロシード(PROCEED)」なるブランドも有しているのをご存知だろうか。

「プロシード」は、「マークレビンソン」の裾野を広げるべく、ミドル〜エントリクラスのオーディオ・ファイルを対象に、レビンソンのエッセンスを反映させながら、ピュアからAVまでの幅広いオーディオ嗜好に答えられるよう設立されたブランドである。

本国では比較的メジャーなブランドだが、日本国内では不思議と認知されていない。
※マークレビンソン、プロシード、共に日本ではハーマン・インターナショナルが扱い代理店。

日本人(のオーディオファイル)はブランド志向が強すぎるのか、トップブランドの「マークレビンソン」は
受け入れられても、ディフュージョンブランドの「プロシード」は受け入れ難いのだろうか。

時計でも「ロレックス」は圧倒的な人気を誇るが、ディフュージョンブランドの「チュードル」は、
ごく少数の通好みのブランドという位置付けにあるようだ。

今回、ちょっとした縁で、拙宅に「PROCEED pav」というプリアンプがやってきた。

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pavは、その製品名が表しているように、THXやドルビーといったAVサラウンドデコーダーを
搭載しており、ピュアオーディオを志しているオーディオファイルにとっては興味の対象外かもしれないが、これがなかなか侮れない中身なのだ。

プリアンプの要であるボリューム調整機能は、マークレビンソンNo.38Lに搭載されている画期的な
デジタル・ボリュームとほぼ同程度のものが搭載されているのだ。

このボリュームは、マークレビンソンのDAコンバーター、No.30LのD/A変換素子として使われる抵抗ラダー型DACの内部回路構成がロジックコントロールによって自由に定数を組み替えできる超高精度抵抗素子の集合体であることに着目し、これをボリューム素子として用いることで究極の調整精度を実現しようとしたものである。

このDAC方式の音量調整機能、現在では、ハイエンドプリ・ボリュームの一つのスタンダードとなっている。

pavは、No.38Lを元にAV的要素を盛り込み、筐体等を簡素化してコストダウンを図った機種とも言えよう。38Lの発売価格が75万円に対し、pavが60万円と、よりリーズナブルな価格設定が成されている。

ボリュームは同様といえども、No.38Lが0.1dBステップで微調整できるのに対し、pavは0.5dBステップと簡略化されている。

また、38Lが梨地仕上げで質感の良い回転式大型ボリュームノブを搭載しているのに対し、pavは
プッシュ式のレベルコントローラーが搭載されている。
これは、若いユーザーの嗜好も検討した結果ではないだろうか。

筐体は38Lが肉厚のアルミムク削り出しの豪華筐体を奢っているのに対し、pavはごく標準的な
オーディオ機器の筐体にとどまっている。
これにより、38Lの重量16Kgに対し、pavは12.3kgと、幾分軽めに仕上がっている。

筐体のデザインも、38Lがトラディショナルで従来の延長線上であるのに対し、pavはシルバーと
グレーを非対称に使った、なかなか斬新なデザインである。

\¤\᡼\¸ 4

pav附属のリモコンも、多彩な入出力系とAV機能を調整するため、大型の学習リモコンを搭載している。

さて、音質だが、これがなかなかのものである。

マークレビンソンNo.30シリーズの血を受け継ぐだけあって、明快でクリアーそのもの。
S/N感が非常に高く、先日導入したカウンターポイントSA−3を聴き慣れた耳には、pavの静けさ
がより格別に感じ、弱音部の微細な音の動きも手に取るように分かる。

おなじみ(笑)しばじゅんの「Love Letter」も透明度の高いファルセットの伸びが、より
緻密に美しく聴かせる。
中低域が伸びやかでエネルギー豊かなため、ヴォーカルをよりリアルに肉感的に聴かせてくれる。

注目の若手ヴァイオリニスト、宮本笑里の新盤「ドリーム」(SACDハイブリッド)を聴く。
ヴァイオリンの高弦の響きが至極美しい。芯はしっかりとしていながら、倍音成分が細やかに空気中に
飛散して消えていく。

これは聴感上のS/N感の高さをもたらしているDAC方式のボリュームによるところ大であろう。

拙宅で愛用している、38Lの兄機、38SLから比べると解像度や音色の豊かさななど、音楽全体の
表現力など多くの点で及ばないが(これは38Lも同様)、ミドルクラスのプリアンプとしては十分に
魅力的な存在といえよう。

また、マークレビンソンほど接続するパワーアンプやプレーヤーに対してセンシティブではないので、
ヘビーなオーディオファイルでなくても、比較的使い易いプリアンプといえる。

日本国内では知名度が低いせいか、中古市場でも、あまり「プロシード」ブランドの機器が見られない。
たまにエントリーされても、マークレビンソンと比べかなり割安な価格であることが多い。

ブランドにとらわれず、格安で良い音を、というオーディオ・ファイルには、「プロシード」ブランドを
是非オススメしたい。

その高音質ぶりにビックリすること請け合いである。

コメント

コメント(8)
No title
おお、これは♪ 凄いですね~ あるところにはあるんですね 今はないんですよね~

SEED

2013/12/09 18:16 URL 編集 返信
No title
SEEDさん、こんばんは♪

ようこそ、旧ブログ記事のアーカイブへ!(笑)
こちらの旧ブログ記事には滅多に訪問者がないので嬉しいです!!

プロシード、そちらでもご興味を抱かれているようですね。
ブランド的にはレビンソンの陰に隠れて目立たない存在ですが、
ハイCPのお買い得ラインだと思います☆~(^-゜)v

なめちゃん仙人

2013/12/10 02:29 URL 編集 返信
No title
こんにちは
こちらの写真を使いたいのですがいかがでしょうか?
難しければ何か考えます。
何せ情報が少ないものですから...
宜しくお願いいたします。

SEED

2013/12/10 06:47 URL 編集 返信
No title
SEEDさん、こんばんは♪

どうぞ、ご使用ください!

あまりキレイな写真ではありませんが(笑)☆~(^-゜)v

なめちゃん仙人

2013/12/11 01:17 URL 編集 返信
No title
記事をアップしました トラできるかなぁ~
ありがとうございました 助かりました♪

SEED

2013/12/11 06:21 URL 編集 返信
No title
SEEDさん、こんにちは♪

お役に立てて何よりです!

何とか入手できると良いですね!!☆~(^-゜)v

なめちゃん仙人

2013/12/11 14:12 URL 編集 返信
No title
よく見ると電話のモジュラージャックがないので初期タイプ 単独でプリとして使えるものですね 私の後期なのでPDSDとのコンビでないと使えないものです♪
バッファーアンプがPDSDに入っているものですから♪

SEED

2014/03/06 09:27 URL 編集 返信
No title
SEEDさん、こんばんは♪

ほうほう、「PROCEED pav」って、そんなバリエーションがあったんですね!
小生は、所謂AVプリとしてのpavしかないと思ってました☆~(^-゜)v

なめちゃん仙人

2014/03/07 00:56 URL 編集 返信
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