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「デコーディング・コンピューター」の衝撃♪(アーカイブ)

「デコーディング・コンピューター」の衝撃♪

もうかれこれ20年ほど前になるだろうか、ある日、行きつけのオーディオショップのお兄ちゃんが
ニヤニヤしながら話しかけてきた。

店員:「なめちゃん、ワディアってメーカーのデコーディング・コンピューター知ってる?」
小生:「?、コンピューター??? わしゃ、オーディオにしか興味ないからねぇ」
店員:「(ニヤニヤが増す)コンピューターといってもそのものじゃなくてD/Aコンバーターのことですよ」
小生:「あ〜そっ。あんた小生がCD嫌いなこと知っているでしょうに。あまり興味ないねぇ。」
店員:「まあ、まあ、まあ。今度、試聴機が入るんで一度聴きにきてくださいよ!(ニヤニヤが更に増す)」

この時は、まさかこれが長年に渡り練り上げてきた拙宅のアナログシステムが完全に駆逐される
きっかけになるとは思わなかった。
あのお兄ちゃんは、ある程度、CD嫌いの小生が衝撃を受けることを予想してニヤニヤしていたのかもしれない。

当時は、CDが登場して6年が経過、CDプレーヤー市場も普及機開発が落ち着き、アキュフェーズ、
ソニー、エソテリック、フィリップスなどから一斉に高級志向のセパレート機が発売された時期であった。

オーディオ各誌も、記事のベクトルはデジタル関連に傾き、アナログは過去の遺物となりつつあった。

当時の拙宅アナログシステムは、マイクロSX−8000Ⅱ+SEMシリーズ?+イケダ Ikeda9EMP というコンビネーションで構成されており、その揺ぎないアナログの極みといった音は、絶対にCDが及ばないという自信があった。

前述した各社の高級CDセパレート機を試聴しても、まったく触手が動くことはなかった。
なぜなら、小生のCDサウンドに対しては、「音がほぐれず硬い、高域がキンキンと耳につく、音の密度が希薄で軽薄、実体感のない音」といったネガティブな印象しか感じられなかったからだ。
それは、新進のセパレート機を聴いても変わることはなかった。

そうしたアナログに対する絶対的な自信を、一瞬にして葬り去ったのがWadia2000であった。
これをきっかけに、小生はアナログシステムを手放し、以後、CDシステムへと傾倒していくこととなる。

これが、小生とワディア社のデコーディング・コンピューター「Wadia2000」との邂逅である。

1988年、CD黎明期、オーディオ界に彗星のごとく登場したのがWadia2000である。

NASAでのデジタル伝送技術をサポートしていた会社のオーナー、ワディア・モーゼスらが中心となり
「理想的なデジタル再生技術の創造」を掲げて開発したWadia2000は、これまでのD/Aコンバーターとはまったく発想を異にするデジタル技術を搭載していた。

それまでD/Aコンバーターでは必要不可欠だが副作用も多かったデジタル(アナログ)フィルターを排除、代わりに、4パラレルのDSPで構成されたIBMパソコン100台分に相当する演算能力を持つ高性能CPUに信号処理を担わせたのである。

また要のDSPは、ソフトのバージョンアップによるグレードアップを可能としていた。
まさにコンピューター屋の発想を見事にオーディオ機器に活かしたといえよう。

初代Wadia2000には「フレンチ・カーヴ」となづけれたアルゴリズムのDSPが搭載されたおり、2代目では「デジマスター」とよばれるDSPを搭載したWadia2000DMへと進化、以後、強力なバッファー回路を搭載したWadia2000SH(スレッジハンマー)、Wadia2000Sとバージョンアップを重ねた。

1996年にはワディア史上「最強のデジマスター」といわれるWadia27搭載のDSPをコアとしたデジタル系を、これまたワディア史上「最強の筐体」といわれるWadia2000に移植したWadia2000・Version96の登場で、デコーディング・コンピューターの極み達することとなる。

小生は2代目のWadia2000DMと3代目Wadia2000SH、そして最終形のWadia2000・Version96を愛用してきた。
現在も、2000SHと2000Ver.96は拙宅デジタルシステムの要を担っている。

\¤\᡼\¸ 1

これが、Wadia2000SHだ。
デコーディング・コンピューター本体+本体電源部+DIGILINK30(BNC入力3系統を超高速のSTケーブルで本体ST入力へ供給する信号ユニット)+DIGILINK30電源部、の4つの筐体から構成されている。


\¤\᡼\¸ 2

Wadia2000・Version96のデコーディング・コンピューター本体。
Wadia2000SHと筐体は共通だが、表示部分が大きく異なる。
拙宅のは、Wadia2000・Version96SP(スペシャル)と呼ばれ、通常ST入力1系統とは別に更に1系統入力を搭載したバージョン。 入力系は、AES/EBU、STからチョイスできたが、拙宅ではSTをチョイス。ST2系統仕様だ。


\¤\᡼\¸ 3

上部がWadia2000・Version96の電源部、パワーサプライDIGITAL 201C。
下は、Wadia2000とのベストカップル、CDトランスポートのWadia WT−2000sとその電源部。


\¤\᡼\¸ 4

DIGILINK30の後継機、DIGILINK40。 
BNC入力2系統、AES/EBU入力1系統、光TOS入力1系統の計4系統をST出力する信号ユニット。


小生が愛用中のWadia2000・Version96は、拙宅D/Aコンバーターのリファレンス、マークレビンソンNo.30.6Lと比較しても勝るとも劣らない高密度な音を有しており、拙宅デジタル系では無くてはならない存在となっている。

「CDの音はいつまで経っても硬くて薄く聴くに堪えないよね。やっぱりアナログが最高だね!」
「CDのような不十分な情報量のデジタル規格は、もう過去の規格でしょう!やっぱりSACDじゃないとね」
「し〜でぃ〜? 過去の遺物だねぇ〜 これからはデジタルファイル再生がメインストリームでしょ!」

読者諸氏の多くが、このような思いではないだろうか。

なかなか難しいとは思うが、機会があれば是非一度、Wadia2000・Version96を聴いていただきたい。
CD嫌いの小生が20年前に体験した「衝撃」と同じ驚きが貴兄を襲うに違いないだろう。

「百聞は一聴にしかず」である。CDもまだまだ捨てたのもではありませんぞ。
 
 
(コメント8)
 
¡­饢\¤\³\ó
そうですね。方式それぞれの良さがありますからね。
規格の違いで音の傾向は違うことはあるでしょうけど、最終的には
「出来」でしょうね。
そして自分が聞いて満足できればいいと思います。

というようなことを言っていると機器が増えてしまうんですね(笑)
2009/3/27(金) 午前 9:18 (^^¢öflattwin(^^)v
¡­饢\¤\³\ó
こんにちは!
このWADIA2000は私も憧れた機器でした。発売時はとても高額で買えませんでしたが、5年ほど前に中古で2000Sを購入することができました。なめちゃんさんのいうとおり密度感の高い暖かみのあるサウンドで、上質な高級アナログプレーヤーを彷彿とさせる音です。
WADIA2000の音を聞くと「CDもまだまだ捨てたのではない」どころか、SACDもまだまだかな、という印象です。
まだ聞いたことはありませんが、マークレビンソン初ののSACDプレーヤーには期待してます。 ºï½ü
2009/3/27(金) 午前 10:36 [ ジムラン21 ]
¡­饢\¤\³\ó
ワディアですかぁ〜。憧れのブランドです。
重厚な作りですね。
最近、ワディアからipot用のドックでましたね。
ワディアとしては非常に安い価格ですよね。
興味はあるがipot無い…
2009/3/27(金) 午前 11:53 ¤Ԥ¡ë¤â¤ó
Yahoo!\¢\§·¿¡¼
flattwinさん、こんばんは♪
規格が多いとユーザーは迷いますよねぇ。流行のデジタルファイル再生などファイル形式が小生が知る限りでも6種類以上あり混沌としてきているのが小生の危惧するところです。
結局、最後に「趣味の」オーディオ規格として残るのはアナログとCDかもしれませんね(^o^)v
2009/3/28(土) 午前 1:01 ¤ʤá¤Á¤ã¤óÀç¿Í
Yahoo!\¢\§·¿¡¼
ジムラン21さん、こんばんは♪
ジムラン21さんもWadia2000のユーザーさんでしたか!
確かに発売当初は現実離れした価格でしたからねぇ。小生も指をくわえて見ておりました(笑)
アナログのハード&ソフトを売っぱらい、なんとかお金を貯めて買えたのは、発売後数年経ってからの中古機でした。でも、今思うとLPは売るべきでは無かったですね・・・後悔しておりますv(≧□≦)v
2009/3/28(土) 午前 1:08 ¤ʤá¤Á¤ã¤óÀç¿Í
Yahoo!\¢\§·¿¡¼
ぴぐもんさん、こんばんは♪

>最近、ワディアからipot用のドックでましたね。
「Wadia170iトランスポート」ですね!
早速、試聴してみましたが、「ん〜〜・・・・」という感じでした。
CDプレーヤーの中級機のデジタル出力と同等ぐらいのクオリティではないでしょうか。残念ながらWadia2000が示した底知れぬ低域再現性や暖かみのあり有機的なワディア独特のサウンドは感じられませんでした。
ただし、iPodをトランスポートとして“手軽”に高音質で楽しむ、という点では存在価値ありだと思いますよ(^o^)v
2009/3/28(土) 午前 1:18 ¤ʤá¤Á¤ã¤óÀç¿Í
¡­饢\¤\³\ó
WADIA2000!!!ですか?

私も中古で2種類ぐらい聴きましたが、2000は未だに未体験です。
最近、いろいろなフォーマットを聴いていますが、CDのフォーマットとしての使い勝手のよさ、音楽性の高さを再認識しています。

といいつつ、PCトランスポートについて、とても興味が出てしまいますがね^^;

ちなみに、Wadia581iのSACDについては、一物ありますので、記事にします。
お暇なときに読みに来てくださいね^^;
2009/4/1(水) 午後 10:35 [ ひ〜る ]
Yahoo!\¢\§·¿¡¼
ひ〜るさん、こんばんは♪
CDフォーマットの最大の利点は、「膨大なソフト量」でしょう。音質的な優位性はフォーマットの限界からか、SACD等、次世代デジタル規格の後塵を拝するのは致し方ないと思います。
しかし、四半世紀にわたり蓄積された音楽財産を楽しむとなるとCDの音質向上にこだわるしかないようです。
また古いやつと思われるかもしれませんが、LPと比べ小さくなったとはいえCDの「ジャッケット」は、収録されている「音楽」と並びソフトにおける“車の両輪”、小生にとってなくてはならないモノなので、それが消失してしまうデジタルファイル再生には馴染めないようです。
まぁ、パッケージメディアとの接触が少ない若い世代の方はそこらへんをストレスなく受け入れる柔軟性があるのでしょう。ジジイとしては羨ましい限りです(^o^)v
2009/4/2(木) 午前 1:02 ¤ʤá¤Á¤ã¤óÀç¿Í

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